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日本の写真家・荒木経惟の作品集『景色』。1970年代から「私写真」という独自のスタイルを確立し、エロスと生死、愛と日常を鋭く見つめてきた荒木は、日本を代表する写真家として国際的にも高い評価を得てきました。本書『景色』は2002年にインターメディア出版より刊行された一冊で、女性のヌードを主題としながらも、被写体とその周囲の空間が一体となった“風景”としての在り方に重きを置いた構成が特徴です。光と影、身体と背景、時間の気配までもが写し込まれた写真の数々は、荒木の感性の成熟を感じさせ、センシュアルでありながらも詩的な静けさをたたえています。初期の衝動的な作品とは異なり、内面に沈み込むような眼差しが印象的で、荒木作品の中でも深い余韻を残す一冊となっています。