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英国のアートディレクション・ユニットHipgnosis(ヒプノシス)は、1968年にストーム・ソーソンとオーブリー・“ポー”・パウエルを中心に設立され、ロック黄金期のアイコニックなアルバムジャケットを数多く手がけました。Pink Floyd『The Dark Side of the Moon』、Led Zeppelin『Houses of the Holy』、Genesis『The Lamb Lies Down on Broadway』など、実験性と超現実的イメージを融合させたビジュアルは、音楽そのものの世界観を視覚的に表現する革新的なアートとして、いまなお多くのデザイナーやアーティストに影響を与え続けています。合成写真や特殊撮影を駆使し、視覚と物語性を重視する手法で、1970年代ロックのイメージ形成に大きく貢献しました。本書『Walk Away René』は、そんなHipgnosisの代表作をストーム・ソーソンの視点からまとめた作品集。GenesisやWings、10cc、Alan Parsons Projectなどとのコラボレーションを中心に、ジャケット写真の完成形だけでなく、ラフスケッチや撮影時のエピソード、不採用の案なども紹介されており、単なる作品集ではなくアートワークの「現場」に迫る構成となっています。全160ページにわたり、カラーとモノクロ図版が豊富に収録され、ロックとアートが交差する創造の舞台裏を体感できる一冊です。ヴィジュアル文化の一時代を築いたHipgnosisの足跡をたどる貴重な記録として、今なおコレクターや音楽ファンに支持されています。