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戦後ドイツを代表する写真家、ミヒャエル・シュミットの作品集『Berlin - Wedding(2020)』。ベッヒャー夫妻、近年ではアンドレアス・グルスキーらに代表される硬質なランドスケープをベースとしながらも、ウォーカー・エバンスらのドキュメンタリー的な要素も合わせもち、さらにはファウンド・フォトなども交えたコンテンポラリーなスタンスも有する、20世紀を代表するドイツ現代写真のキーマンです。長らくベルリンを拠点にしていることから、複雑な政治・歴史的背景、ベルリンの壁崩壊、アイデンティティー。。これら複合的なモチーフを組み合わせた作風が特徴的です。本書は、1970年代後半に西ベルリンの労働者階級地区「ヴェディング(Wedding)」を記録した作品で構成されており、日常の風景や人々の姿をモノクロームで捉え、都市の変遷や社会の断片を映し出しています。シュミットはこのように言っています。「写真を計り知れないグレーへと押しやり、白黒さえも見えなくするのは、完全に意識的なステップだった。(中略)世界は明確に定義できるものではなく、多様なニュアンスで表現されるものだと私は思った」。初版は1978年、こちらは2020年刊行のReprnt・ハードカバー。