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日本の洋画家・高塚省吾(1944–2007)の画集『いろはにおえど』。高塚は女性像を主題に、柔らかな光と陰影の中に漂う静けさや情感を描き出した作家として知られています。油彩やパステルを駆使した繊細な筆致は、現実と夢想の境界を行き来するような独特の美を湛え、女性の内面に潜む哀しみや気高さを静謐に表現してきました。本書は代表作集『作品集』『パステル画集』から選りすぐった58点に未収録作14点を加えた決定版で、作家の画業を総覧できる一冊です。端正な構図と淡い色調が織りなす画面からは、人物と空間、時間の流れまでもが調和するような詩的な静寂が漂い、高塚芸術の精髄が余すところなく伝わってきます。