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日本の写真家・奈良原一高(1931–2020)の作品集『Tokyo, the ’50s / Blue Yokohama』。戦後日本の写真表現を切り開いた奈良原は、人間と都市、記憶と時間の関係を詩的かつ社会的な視線で捉え続けた作家です。本書は、1950年代の東京を写した代表作『Tokyo, the ’50s』に、未収録作品群『Blue Yokohama』を併録した構成で、戦後復興期の東京と横浜の光景を生々しく映し出します。雑踏の中の人々、路地や港に漂う湿った空気、街の輪郭に刻まれた変化の兆し——その一枚一枚が、時代の息づかいを伝えるドキュメントであり、同時に個の記憶への静かな追想でもあります。奈良原の初期から成熟へと至る視線を再発見できる重要な一冊です。