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本書は、戦後日本の最前線を切り拓いた前衛集団〈具体〉の初期から中期にかけての活動を、物質-身体-行為という軸で再検証する展覧会カタログです。1954年に画家・吉原治良が提唱した「物質と精神の握手」を出発点とし、絵画・彫刻・行為芸術を横断的に問い直してきた〈具体〉の軌跡を、カラー図版55点、記録写真20点に加えて、機関誌『具体』掲載のテクストや年譜を交えて構成しています。展示タイトルにある「未完」という言葉が示すように、解散を機に“終わった”わけではなく、その実践が美術の可能性を変動させ続けているという視点が貫かれており、関西発の前衛運動を改めて東京という場で再確認する契機となりました。日英併記の頁も含まれ、戦後日本美術史を俯瞰する資料として今なお参照価値の高い一冊です。
<Condition> 本体:カバー少ヤケ・少イタミ、縁少イタミ
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