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日本のイラストレーター・空山基の企画、原耕一が編集長を務めた『桃色百貨店』。エアブラシによる金属的で官能的な人体表現によって、身体と商品性、欲望と視覚イメージの関係を更新してきた空山は、本書においても強いコンセプトを与えています。その企画を受け止め、編集として形にした原は、1946年横浜生まれ。広告・デザインの現場で経験を重ね、1980年代にはサントリーPR誌や広告表現で高い評価を受け、1985年にトラウトを設立した編集者・アートディレクターです。写真集制作にも長く携わり、写真を単なる作品集ではなく、構成と編集によって意味が立ち上がる媒体として扱ってきました。本書では、空山の視覚的構想と原の編集判断が軸となり、写真やイメージが百貨店の陳列のように並置されます。作家性を前面に押し出すのではなく、企画と編集が主導する構造そのものが、1980年代日本の欲望とイメージの関係を静かに浮かび上がらせています。(カバー欠)