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日本文化を国際的な文脈で再提示する試みとして編まれた『Japan Style』。1980年にヴィクトリア&アルバート博物館と国際交流基金によって開催された同名展にあわせて刊行された本書は、工芸、建築、生活様式、視覚文化を横断しながら、日本の美意識を総合的に捉え直す構成をとっています。アートディレクションを担った田中一光は、過度な装飾や異国趣味に寄らず、構造や形式、余白を重視した造本によって、日本文化を普遍的なデザイン言語として提示しました。写真や図版は個々の作品解説に回収されることなく、全体のリズムの中で配置され、日本文化がもつ連続性と多層性を静かに浮かび上がらせます。高度経済成長を経た日本が、外部の視線と向き合いながら自らの像を再構築していく時代背景も反映された本書は、展覧会カタログであると同時に、1980年前後の国際社会における「Japan Style」の成立過程を伝える重要な一冊です。英語版。ソフトカバー。