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アメリカ生まれで南アフリカを拠点に活動する写真家ロジャー・バレン(Roger Ballen, 1950–)の作品集『Boyhood』。地質学者として各地を旅した経験を背景に、人間の心理や社会の周縁を独特の演劇的世界として表現してきたバレンは、『Dorps』『Platteland』『Outland』などで知られ、写真史の中でも特異な位置を占める作家です。本書は1979年に刊行された彼のデビュー写真集をもとにした増補新版で、1970年代に撮影された未発表写真が追加されています。若き日のバレンはヨーロッパ、アジア、北米を旅しながら少年たちの姿を撮影し、遊びや冒険、いたずらや夢といった「少年期」の普遍的な時間をモノクロ写真で捉えました。ネパールやインドネシア、中国、アメリカなど各地で出会った少年たちの姿は、民族や文化の違いを超えて共通する感覚を静かに映し出しています。後年のバレン作品に見られる心理的な緊張や寓話的世界とは異なる、より素朴で抒情的な視線を示す初期作として位置づけられる一冊です。
<Condition> 本体:経年並み
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