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日本の作家・丸野久美子、かのうまふゆによるストーリー・フォト集『リベラル』。1990年代半ば、サブカルチャー出版の流れの中で生まれた本書は、写真とテキストを往還させながら、孤独な若者が他者との出会いを通して居場所を見出していく過程を描き出しています。海辺での邂逅を契機に始まる物語は、男性同士の関係性を軸に展開し、距離や身体のあり方を通して親密さの輪郭を浮かび上がらせます。写真は単なる挿絵にとどまらず、連続するイメージとして物語を担い、言葉とともに感情や関係の変化を静かに伝えていきます。個と社会の接続が揺らぐ時代において、他者との関係の中に拠り所を探る感覚がにじむ一冊です。