Noise

尾黒 久美 / Kumi Oguro

SOLD OUT

Publisher/Le Caillou bleu

   Published/2008
Format/ハードカバー   Pages/65   Size/180*240*13
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日本の写真家・尾黒久美の作品集『Noise』。尾黒はヨーロッパを拠点に活動し、強い光と影、断片的なイメージ、説明へ回収されない構成を通じて、記憶や無意識に触れるような写真表現を探ってきた作家です。出来事を物語として語るよりも、像のあいだに生まれるずれや緊張、言葉になりきらない感覚を立ち上げることに重心があり、その姿勢は初作品集となる本書にも色濃く表れています。タイトルの「Noise」は単なる雑音ではなく、意識の表層からこぼれ落ちる微細な攪乱や残響として捉えられ、光、影、身体、風景の断片が明確なストーリーを持たないまま連なっていきます。作家が示す「ひっかかり」の感覚にも通じるように、日常に潜む違和感や説明しきれない気配が、写真のなかで静かに持続していく点が特徴です。物語を拒むことでかえって感覚の深度を開いていく構成には、夢や記憶の断片を思わせる濃密さがあり、見ることそのものへの問いも滲みます。断片と残響によって世界を捉え直そうとする、尾黒久美の表現の核に触れられる重要な一冊です。
<Condition> 本体:カバー少イタミ、天・地・小口少ヤケ・少ヨゴレ
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