Douleur Exquise / 限局性激痛

Sophie Calle

¥16,500(¥15,000 + tax)

Publisher/原美術館

   Published/1999
Format/ソフトカバー   Pages/-   Size/150*165*15
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フランスのアーティスト・Sophie Calleによる『Douleur Exquise / 限局性激痛』は、失恋というきわめて私的な体験を出発点にしながら、「痛み」が時間と他者によってどのように変質していくのかを、精密な構造として提示した作品です。本作の核にあるのは感情の吐露や癒しの物語ではなく、痛みを反復し、配置し、外部化することで、その輪郭を冷静に見つめ直す試みです。カルは自身が経験した「人生で最も辛かった出来事」を、同一のテキストとして何度も語り直す一方、世界各地の人々に「あなたの人生で最も辛かった経験」を尋ね、その証言を写真や言葉として並置します。個人的な痛みは、他者の多様な痛みと並べられることで特権性を失い、「限局した一点の痛み」として位置づけ直されていきます。写真は感情を代弁するものではなく、記録と構造を支える装置として機能し、観る者に安易な共感やカタルシスを与えません。1999年に原美術館で紹介された本作は、私的な経験を制度化された形式へと変換するカルの方法論を明確に示し、痛みを語ること、その距離を引き受けることの意味を、静かに、しかし深く問いかけています。(尚、装丁は異なりますが、2024年には、未邦訳分含む完全版が平凡社より刊行されています)
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<Condition> 本体:カバー少ヨゴレ・少イタミ、地少スレ・少ヨゴレ
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