ありがとう徳山村

増山 たづ子 / Tazuko Masuyama

¥13,200(¥12,000 + tax)

Publisher/影書房

   Published/1987
Format/ハードカバー   Pages/141   Size/190*265*15
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岐阜県徳山村に生まれ、生涯にわたり故郷を見つめ続けた増山たづ子(1917-2006)の写真集『ありがとう徳山村』。巨大ダム建設によって村が消えることを知った増山は、1970年代半ばから「ピッカリコニカ」と呼ばれた小型カメラを手に、村人たちの姿や家々、農作業、祭り、四季折々の風景をひたすら撮り続けました。いわば彼女は、写真家になるために写真を撮った人ではなく、故郷を忘れないために写真家になった人でした。本書は徳山村が廃村となった1987年に刊行され、約200点のカラー写真を通して、失われゆく故郷への思いを刻んだ一冊です。増山の夫は戦時中、インパール作戦に従軍したまま帰らず、その喪失の経験も、消えてしまうものを記録するという彼女の強い意志につながっていました。食卓を囲む家族、働く人々、子どもたち、祭りや季節の移ろい――そこに写されているのは「消滅する村」という歴史的事件以前に、確かにそこにあった人々の日常です。後に『徳山村写真全記録』へと結実する膨大な記録の重要な一冊であり、一人の女性による私的な記憶が、やがて共同体の記憶、そして日本のドキュメンタリー写真史へと開かれていった稀有な仕事です。
<Condition> ジャケット:少ヤケ・少イタミ、本体:天少ヤケ・少シミ
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