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イタリア版『Vogue』の編集長を長年務めたフランカ・ソッツァーニのディレクションにより、1998年に刊行された『A Noir: Black Book – Art and Fashion』。同年ミラノで開催された展覧会「A Noir」に伴って制作された一冊で、「BLACK=黒」という一色を起点に、ファッション、現代美術、写真、建築、インテリアから文学、映画、音楽に至るまで、その美学と文化的意味を横断的に探っています。誌面には、パオロ・ロベルシによるコム デ ギャルソン、デボラ・ターベヴィルによるジャン=ポール・ゴルチエをはじめ、ブルース・ウェーバーによるネルソン・マンデラのポートレート、サイ・トゥオンブリーらの作品など、多様なイメージを収録。そこに現れる黒は単なる色彩ではなく、エレガンスや禁欲性、反抗、喪、官能、匿名性など、時に相反する意味を抱えた存在です。黒という極めて限定されたテーマから異なるジャンルや時代の表現を結びつけることで、1990年代末にファッションとアートが密接に交差していた時代の感覚を浮かび上がらせています。ソッツァーニならではの鋭い編集感覚によって、「黒」をひとつの文化として読み解いたヴィジュアル・アンソロジーです。
<Related Artists>COMME des GARCONS
<Condition> 本体:カバー少イタミ、帯少ヤブレ、ページ縁少イタミ