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ノルウェー人写真家、モーテン・アンデルセン(1965)の作品集『Fast City(2019)』。10代からパンクやロックを取り巻く人々を撮影し、ニューヨークのICPではナン・ゴールディン、ラリー・クラークらから学ぶなど、ストリートと自身の生活圏を結びつけながら写真を制作してきました。本作は1990年代のオスロを舞台に、街路や夜、若者たち、パーティーなど都市の日常を、荒々しくスピード感に満ちたモノクロ写真で捉えたアンデルセンの代表作です。1999年に自身初の写真集として自主出版され、後にマーティン・パー&ジェリー・バジャー『The Photobook: A History Vol. III』にも収録。『PROVOKE』を想起させる表現とも評されますが、制作当時アンデルセンは日本写真をほとんど知らず、むしろウィリアム・クラインから強い影響を受けていたという点も興味深いところです。本書は初版刊行20周年となる2019年に刊行された第2版で、写真の流れを継承しながら装丁や判型を刷新し、ジェリー・バジャーによる新たなテキストも収録。白いクロス装に骸骨を空押しした造本も印象的な、限定600部の再版です。