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日本を代表する写真家・荒木経惟(1940)による写真集『人妻エロス 5/X』。1998年に『週刊大衆』でスタートした長期連載〈人妻エロス〉をまとめた写真集シリーズの第5集として、2000年に双葉社より刊行されました。被写体となるのは、プロのモデルではなく市井に暮らす既婚女性たち。住宅やホテル、街角など、それぞれの日常と地続きの場所で撮影され、女性たちの表情や佇まいとともに、室内の調度品や服装、街の風景など、1990年代末から2000年前後の日本の生活の気配までもが写真の中に残されています。荒木が長年追い続けてきた女性という主題を、撮る側と撮られる側の一対一の関係から捉えたシリーズであり、その場で生まれる即興性や親密な距離感も大きな魅力。本書では5つのまとまりを一冊に収録し、多数の写真を並べた表紙や鮮やかな帯など、当時の週刊誌文化を反映した大衆出版物としてのデザインも印象的な一冊です。