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フランスの写真家ジャン=クリスチャン・ブールカー(Jean-Christian Bourcart)の作品集『Carnets - New -Yorkais(Signed)』は、彼が1998年から2005年にかけてニューヨークで過ごした日々をもとに、当時書きためた48冊のノートを視覚化した一冊です。ブールカーはパリを拠点に報道写真やアート作品を行き来しながら、都市の断片と個人の記憶を交錯させる独自のスタイルで知られ、9.11以後の社会不安や移民文化が入り混じる街の空気を鋭敏に捉えてきました。本書では、看板やネオン、ガラスに映る光景、街角の何気ない人々といったモチーフが、写真と手書きメモ、レイアウトの実験を交えながら連なり、ドキュメンタリーを超えた都市の「記憶の地図」として展開されます。断片の反復や視覚的なエコーが重なり、作家の思考過程と創作の試行錯誤がそのまま造本に刻まれており、ニューヨークという都市の多層的な表情を濃密に伝えると同時に、写真表現が持つ探究心と詩情を鮮やかに示す作品集です。テキストはフランス語。写真家サイン入り。