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日本の写真家・長濱治(1941-)の作品集『バイオレンス/ Violence』。名古屋に生まれ、多摩美術大学卒業後、立木義浩に師事し、1966年に独立。沖縄の現実を捉えた『あつく長い夜の島』や、アメリカのバイカー文化を記録した『HELL'S ANGELS』、ブルースマンたちを追った『My Blues Road』など、アウトローやカウンターカルチャーの世界に深く入り込み、力強い写真表現を築いてきました。本書は1994年に刊行された、複数の女性モデルを被写体とするカラー・ヌードを中心とした作品集。女性たちの官能的な表情や身体を大胆に捉えながら、随所に都市の風景や革の衣装をまとった男たちのモノクロ写真、鮮烈な色彩とタイポグラフィーを組み合わせた実験的なグラフィックが挿入されています。一般的なグラビア写真集とは一線を画す、荒々しくも洗練された構成が印象的で、長濱が培ってきたストリートの感覚や反骨精神が随所に表れています。作家・大沢在昌による帯文も収録。女性の美しさと都市の暴力的なエネルギーが交錯する、長濱ならではの異色作です。