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日本を代表する写真家・荒木経惟(1940-)の作品集『人妻エロス 12/X』。1960年代より写真活動を開始し、『センチメンタルな旅』『東京物語』『センチメンタルな旅・冬の旅』など、愛と生、性と死を一貫して見つめ続けてきた荒木。私生活そのものを写真へと昇華する「私写真」の先駆者であり、女性の身体や表情を通じて人間の生命力を描き出す独自のエロス表現でも知られています。本書は1998年に『週刊大衆』で始まった長期連載「人妻エロス」をまとめたシリーズ第12巻。誌面を通じて応募してきた一般女性たちを被写体に、荒木ならではの親密な距離感と軽妙なコミュニケーションによって、それぞれの個性や魅力を引き出しています。大胆なヌードや奔放なポーズのなかに、日常を生きる女性たちの自然な表情や飾らない美しさが浮かび上がり、単なる官能写真とは異なる人間味に満ちています。長年にわたる撮影の蓄積が、時代ごとの女性像を映し出す記録ともなっている、荒木のライフワークを代表するシリーズの一冊です。