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日本の女性写真家である北田瑞絵による初の写真集『一枚皮だからな、我々は。』。1991年和歌山生まれ、地元の豊かな自然や日常風景、愛犬、そして同世代の女性たちを被写体に、生命と存在の根源を見つめる眼差しで写真を紡ぐ作家です。2016年に塩竈フォトフェスティバル写真賞で大賞を受賞し、その副賞として本作が製作されました 。本書は、2017年12月に発行され、アートディレクションはタキ加奈子、編集は菊田樹子が手がけています。過剰な演出を排した真摯な視線が、被写体の内側にある個別性と普遍性をともに浮かび上がらせる本作は、写真という媒介を通じて「いのち」そのものへの共感を引き出す、ページをめくると、淡い光に包まれながらも生々しい日常の断片が立ち上がります。少女、犬、農村風景などが並列に配置され、その奥には著者自身の内的な問いや「命」をめぐる思考がこめられています。ヌードは性ではなく「生」そのものへのまなざしとして捉えられており、北田さんが「今、女の子も犬もみかんも植物もみんな、一枚皮をまとった命だ」と表現する世界観が、静かに広がります。