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アメリカの写真家ジョエル・スタンフェルド(1944-)の作品集『First Pictures』。スタンフェルドは、鮮やかな色彩でアメリカ社会の風景を批評的かつユーモラスに切り取る作風で知られ、『American Prospects』などで現代カラー写真の地位を高めた重要な存在です。本書には1970年代初頭から80年頃にかけて撮影された初期カラー作品がまとめられ、後に確立される彼の視点がすでに芽生えていることがうかがえます。ショッピングモールや通勤風景など日常的な場面に潜む社会的・政治的な含意、そしてウィリアム・エグルストンらと響き合う鮮烈な色彩が、後年の代表作へと続く確かな萌芽として印象づけられます。初期作品ならではの自由で実験的な視線を通じ、スタンフェルドの写真世界の原点と進化の過程をたどる一冊となっています。