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中国・黒竜江省出身の写真家である王福春(Wang Fuchun, 1943–2021)の作品集『火车上的中国人』。かつては鉄道職員だった王は、鉄道を舞台にした人間観察の名手として知られ、乗客たちの素顔を40年以上にわたり撮影し続け、同時に中国社会の変遷を記録し続けてきました。本書は、彼の長年にわたる代表的シリーズの集大成的一冊。収録された写真は、1970年代末から2000年代までに撮影されたもので、旧式の硬座車両から現代の高速鉄道まで、移り変わる車内風景と人々の表情が並びます。笑顔、眠り、読書、会話——そこには都市と農村、老若男女、あらゆる人々の「旅の断片」が記録されています。王福春のレンズは、冷たさのないまなざしで「中国人とは誰か」を問う、温かくも鋭い視線を湛えています。